Copyright Soai Co., Ltd.
緑の大切さ、土の大事さ、水のありがたさが体験できる場作り。
百年、二百年後も残る持続可能な循環型建築物の建設。
豊かな自然の中で思考し、想像するインテリジェントカンパニーの創出。
このような想いとともに、相愛は1996年、高知市内中心部から8キロの北山・重倉の森に木造建ての本社を建設しました。
社屋には環境への負荷を可能な限り抑えるための様々な工夫と知恵と機能が盛り込まれています。
その一つが水循環システム。
主な取水源は掘り井戸。そこで確保した水を貯水タンクに蓄え、格棟に配水しています。さらに補助水として、岩盤流の亀裂部から取水を行い、社屋で使用する水資源として活用しています。また、敷地内は舗装等の整備を必要最小限に留め、自然蒸発散システムにより、汚水を敷地内でクローズし、鏡川源流域に流さないようにしています。
二つ目が自然エネルギーの活用
社屋の一階部分は、太陽エネルギーを蓄積した地中の温度エネルギーを有効活用するために、半地下構造をとっています。これにより、斜面の改変を少なくするとともに、冬暖かく、夏は涼しい社屋内空間を作り出しています。
三つ目が環境と共存する学び場としての機能
循環型社会の創出を目指す我々相愛としては、自然環境に寄り添い、その力を最大限生かすことでオフィスの環境も整えていきたいと考えます。このような環境の中で、日々変化する自然環境と対話を重ねて知識や経験を増やすことは、机上の理論を越えたコンサルタンツ会社として、環境を理解する本物の力量が育つのだと考えているのです。
①メインゲートの木の看板
②緑のトンネル
③薪ストーブ
④トップライト
⑤シイタケのほだ木
⑥顕彰プレートたち
⑦山積みの薪
⑧渡り廊下
⑨イタドリの取れる法面
⑩レストホール
⑪筍の山
⑫倉庫
⑬土質試験室
⑭合併浄化槽
⑮還元井
⑯砕石の駐車場
相愛の入り口です。ここからは社屋が全然見えないので通り過ぎてしまうお客さんも多いようです。重倉の峠を越えてちょっと行くと左側に出てきますので、皆さんご注意あれ。
駐車場から社屋までは、こんな雑木林の中を通って歩いていくことができます。夏にはカブトムシやクワガタに遭遇することも!?
総務部棟の1階とレストホールには薪ストーブが設置されています。冬になると山から刈り取って来たマキを燃やすのです。焚くのにはコツが要りますが、これも木の特性を知る勉強になります。とっても暖かいですよ~。
天井の屋根は一部がガラス瓦になっていて、そこから日光が差し込みます。炎天下の日などはちょっと暑いですが、気持ちのいい光が入ってきます。
北棟・営業部の裏にはシイタケのほだ木が。とにかく何でもできるオフィスです。
日本建築学会作品選奨や高知県「新いなかデザイン賞」、高知市「都市美デザイン賞」の顕彰盾や銘板などがずらっと並んでいます。
近くの工事現場で刈り出された雑木から薪をつくりました。冬はこのマキが大活躍します。
各棟を結ぶ渡り廊下。風と虫の通り道です。雨の日はちょっと大変ですが、社屋の中で一番気持ちのいい場所かも知れません。朝来ると、たまに蜘蛛の巣が張られたりして大変な時もありますが…。
棟の前は大きな斜面になっています。サクラ、フウ、トサミズキ、ムラサキシキブなどが植わっていて、ノイチゴも取り放題です。春にはイタドリも!
扇タルキの美しいレストホール。相愛でも一番おしゃれな空間がここです。
裏山は竹林の勢いが増してきています。春の筍獲りは社長命令ですが、実は竹林の増殖を止めるという意味もあります。
相愛の宝物殿!? のコア箱倉庫です。ボーリングで掘り出した地中のコアサンブルが眠っています。各現場のコア箱がずらっと並んでいます。
土質試験室では、土に関する試験や解析を行っています。相愛の中でも一番研究所らしい雰囲気をもったところです。写真は高知県下に数台しかない三軸圧縮試験機。
社内の配水はすべて合併浄化槽で処理・蒸散しています。
ちょっと写真が見えにくいですが、還元井です。ここから余剰水などを地下の岩盤に圧力注入しています。敷地内に降った雨は敷地内に還元しているわけです。
社員の砕石駐車場です。