0197 里地里山のおはなしおはなし(久重小学校)

相愛では、様々な分野の専門家が働いています。
そして地域貢献として、社員の持つ専門的な知識を地域に還元しようと、環境学習イベントの開催や地域の小学校での出前授業などを行っています。

地域の小学校では、昆虫や川など様々なテーマで授業を行ってきました。
今回は、里地里山のお話です。

里地里山とは、どのような場所かわかりますか?
環境省によると以下のように書かれています。


里山のイメージ図(環境省より)

「里地里山は、人が自然に働きかけて生まれた空間です。

人々は、里地里山から薪などのエネルギーや建材などの素材、食料などを手に入れ、

同時にメダカやカエル、カタクリなどたくさんの生きものが生息できる共生の場を守ってきました。」

文章・画像:環境省 里なびより引用
(https://www.env.go.jp/nature/satoyama/satonavi/satochi/)

 

実は相愛のある久重地域も里地里山として豊かな自然と文化が残る地域です。

久重の里地里山風景

 

今回は、そんな里山の地域の学校久重小学校に通う子どもたちに

里山について知ってもらいたいという先生方からの相談から授業が企画されました。

 

まずは、里山(授業内では里地里山を里山と表現しています)とはなんでしょう?という質問、さすがは久重小学校の生徒さんでした。
模範解答を答えてくれた子がいました。よく勉強されています。

里山とはなんだろうと考える子どもたち

 

里山についてはなんとなく生き物がたくさんいるところだということがわかったところで、生き物を探しに野外へ出ます。

安全の説明を受けるために集まる子どもたち

活動を始める前に、危険な植物を全員で確認しました。
特に今回はかぶれる可能性のあるウルシのなかま、トゲのあるアザミのなかまなど、

草地や二次林で活動するときの注意点について確認しました。

危険な植物を紹介する大利

ウルシのなかまのヌルデ

写真撮影班と植物探し班に分かれて活動開始!
写真班は里山の魅力探しということで色々な写真を撮影に行きました。

写真班の様子

植物探し班は草地や林地の植物の種類数を比べるため、画用紙に色々な植物を集めました。
今回は種名を付けることを目的とせず、子どもでも自分たちで種類を数えることが出来る方法として、画用紙への貼り付けをやってみました。


集めた植物

集めた植物をみんなで数える

たった10分間で38種類の植物を集めた班もありました。
ほとんどの子が草地には5種類から9種類くらいしかいないと思っていたみたいで、種類数の多さに驚いたようです。

 

そして、最後はなぜ草地ごとに種類数に差があったのか、種類が出る草地では何が起きているのか、

それがどう里山とつながるのかなどを説明し、里山の授業は終了しました。


里山についてのまとめ

里山というテーマは子どもたちにはまだまだ難しく…。
今回は楽しみながら少しだけでも里山について知るきっかけになっていたらいいですね。

 

 

今年の久重小学校での授業は、山の学習支援事業(山の一日先生を派遣する事業)の補助金を使用して行われています。
山の一日先生を派遣する事業 – 事業内容|事業の概要:公益社団法人高知県森と緑の会 (moritomidori.com)

相愛では、毎年環境学習イベントを開催しています。
環境学習に関する情報はこちらから確認できます。
高知の親子自然体験学習 (株)相愛 (google.com)