0121 久重小学校で出張授業を行いました!【身近な川について知ろう:実習編】
2021年5月31日(月)2・3・4時間目
前回の【身近な川について知ろう:座学編】の続きです!
(前回の記事はこちらから → https://www.soai-net.co.jp/report/11746)
久重小学校で毎年行っている4年生を対象とした ”川” について勉強する授業を行いました。
天気の都合で遅くなってしまった実習編の様子をお送りします!
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テーマ「身近な川について知ろう:実技編」
【今回の授業のめあて】
しらべてわかったことをまとめてみよう
川のために自分がすることを決めよう
学んだことを誰かに伝えよう
~自分たちで川の生き物を捕まえてみよう!~
今回の実習編では、前回の座学編で勉強した”生物指標”と”パックテスト”を使って
久重小学校の近くを流れる重倉川を実際に評価しました。
まずは川に入る前に、川で安全に活動するための注意点について振り返りました。
安全について学んだら、早速みんなで川に入っていきます!
それぞれ、教えてもらったように網を使って川の生き物を採集しました。
石の下や、草の陰など生き物が隠れていそうな場所を狙ってどんどん採りました。
虫を触るのが苦手な子どもたちも頑張りました!
さて、網に入った川の生き物たちは仕分け係に渡します。
仕分け係は、川の砂や落ち葉に紛れている生き物をピンセットでタッパーに入れていきます。
サワガニ、コオニヤンマのヤゴ、ヒゲナガカワトビケラ、カワゲラのなかま、
ヒラタカゲロウのなかま、チラカゲロウ、ヌマエビのなかま…などなど色々な生き物が捕れました。
ぜひ皆さんも写真から探してみてください!
さて、採れた生き物のうち魚やサワガニなどは現地で逃がしました。
逃がす前にみんなでしっかり観察をしました。
野外での実習はここまで!
次は川で採った水と捕まえた生き物を教室に持ち帰って、川の評価をしていきます。
~川の評価をしよう!パックテストと生物指標~
持って帰ってきた重倉川の水を前回練習したパックテストを使って、pHとCODを調べます。
みんな手慣れた様子で重倉川の水を調べることができていました!
次は生物指標です。生き物で川の評価を行うために、川で採れた生き物をグループごとに分けていきます。
分類した生き物を、境省などが公開しているスコア値にあてはめ、各生き物を点数化し
その点数の合計を、確認した種数でわり算をするという方法で、重倉川の評価をしました。
調べたパックテストの結果や、生物指標の計算結果をみんなで発表してまとめました!
生物指標の結果では、重倉川は良い川でした。
pHの結果は一般的に魚がすみやすい川でしたが、CODは少し高い数値が出ていました。
本来なら、重倉川のCODはほとんど0です(季節変化しますが)。
これで子どもたちは生物指標やパックテストを用いた川を評価する方法について、
体験しながらしっかり学ぶことができました!
少しCODが気になりますが…生物指標の結果などをみると、重倉川はおおむね良い川だという結果でした。
~川のために自分がすることを決めよう~
最後にみんなにこれから川のために自分たちがすることを決めてもらいました。
みんな頭を悩ませながら、川の生き物を大事にする、川にゴミを捨てないなど色々な目標を決めました。
以上が久重小学校で行われた川について知ろう!の授業でした。
二日間にわたる授業の中で子どもたちには、川の大切さや川の魅力を改めて知ってもらえたと思います。
今回勉強したことを家族や友達にも話してもらい、これからもみんなで川を大切にしていきたいですね。